USJに行きたいよ

 どうも、木曜日担当の藤岡です。

 なかなか言い出せないまま3週目を迎えてしまいましたが、タイトルコールはマジカルラブリーを意識してます、はい。

 

 今回は「USJに行きたいよ」ということで、よく間違えてUFJと言ってしまい、余計にどっちだか分からなくなることあるあるなのですが、行きたいのはテーマパークのほうです。

 一度行ったことはあるんです。中学の頃、開園したてホヤホヤで、せっかくだからと先生たちの計らいで、遠足の時期までずらして連れて行ってもらったのですが、三重の田舎からバスで片道2.5時間、往復5時間かけて行き、滞在たったの3時間弱。過酷なスケジュールの中、生徒に残された選択肢は、①ジュラシックパーク(2時間待ち)のみ、②スパイダーマン(2時間待ち)のみ、③その他名も無きアトラクション、の3択で、なぜか男子が①に行くからと女子は②を選び、スピードや高低差に弱いわたしは、立体的な映像とわりと揺れる乗り物で大いに酔い、でも時間がないのでダッシュでお土産屋に入り、セサミストリートのエルモとクッキーモンスターのぬいぐるみだけ買って帰るという、まじで何しに行ったんや、というわたしの第1回USJの巻でした。

 

 小さい頃からアニメやゲームは好きだったけど、キャラクターグッズにはあまり興味がなく、選択肢の中で1つ選ぶんだったらコレかなくらいのテンションで20代後半まで過ごしていたのですが、それは突然にやってきました。

 20代後半に住んでいたマンションは大家さんがケーブルテレビを契約していて、住人はデッキ込みでわりと安く加入できました。映画、アニメチャンネルが見放題!せっかくお金払ってんだからと、番組表を頻繁にチェックして、本当に観たいものはもちろん、とりあえず録っとくかくらいのものまで、片っ端から録画しまくりました。その、とりあえず録っとくか枠で録画されていたのが「怪盗グルーのミニオン危機一発」でした。とりあえず録ったし見てみるかと、なんとなく再生してみたところ、ものの開始5分で、陽気で何事もポジティブに楽しんでしまう彼らにハートを鷲掴みにされてしまいました。テレビに向かってかわいいー!と叫んでいた。恥。

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 実はこの2〜3年前に、某映画館でこの映画の制作会社、イルミネーションの新作公開記念として、シリーズが一挙上映するというイベントがあり、そこで売り子として働いたことがありました。当時何も知らなかった自分は、入荷する丸い黄色いキャラクターのキーホルダーやノートを見て「こんなんが人気なのか、へー。」と、半ば世間を嘲笑い、販売していました。数年後、大いに後悔することになるとはつゆ知らず。

 

 と、ここで余談ですが、怪盗グルー、ミニオンシリーズと言われているこの映画、原題は「Despicable Me」。直訳すると「意地悪(卑劣、卑怯)な私」という意味で、要するに「めーっちゃ嫌な奴、オレ!(ドヤ)」みたいな感じでしょうか、邦題とは全く印象が違います。日本だとミニオンがキャラクターとしてとても定着していますが、原題だけではミニオン要素があまり感じられないですよね。きっと原題直訳ままに邦題が付けられていたら日本でこんなにヒットしなかっただろうなと思います。国によって言葉のアプローチが全く異なる、こういうところが言語文化の違いで、本当に興味深いです。

 

 幼少期から早く大人になりたくて、前ばかり見ていたように思う。

 小学生の頃に放課後の校庭で遊んでいると、中学生になった先輩が遊びに来て「ええなぁ、小学校に戻りたいわぁ。」と言ったのを聞いて、当時の自分には全く理解できなかったのを思い出した。

 小学生の頃は高校生が、高校生の頃は大学生が、すごく輝いていて、漠然と夢と希望に満ちているように見えていた。いざ年齢を重ねていくと現実が見えてきて、こんなもんなのか、ちょっとあっけないような、気持ちになった。

 学生が終わり、社会に出ると、自分の外側だけ大人になっていく気がして、内側の自分が違和感を訴え始める。そうすると、子どもの頃の思い出や、昔好きだったものを振り返ることが多くなり、幼少期に歓喜した感覚に改めて触れることで、バランスを保っていたんだな。要するに、大人は疲れるということですね。内側の自分も大切にしていこう。

 

 今年こそはリベンジUSJに行きたいよ、というお話でした。