想像力の行方

こんばんは。水曜日のしばです。


幼少の頃から想像力は豊かな方でした。

歩いている時やお布団の中、自分だけの世界。


良い時は良いんです。前に書いた「月にうさぎがいたとして」みたいな。ちょっとクスッとしてしまう様な事で頭の中をいっぱいにして楽しむ時間。

ただ、それが悪い方に移行する時期がある。

これが厄介で、私の場合想像が目の前に本物の風景の様に現れてしまう。

空高くそびえる高層ビル。真っ青な空の中で崩れ落ちていく姿に心臓が縮む。

猛スピードで走り抜ける車が大事故を起こす。咄嗟に目を逸らしてしまったり。

子供の頃「大地震が来たらどうしよう」とシクシク泣いて寝れなかった時も頭の中(感覚としては眼前)には倒壊した家々が現れてた。

簡単に言うと、よく鍵かけ忘れとか日の消し忘れが心配になって家に帰るやつ。

頭のなかでは知らない人が家に入っていく姿や、火事で消失した家の残骸が見える。

実際に家に確認しに帰る事も多い。まぁ一度も鍵が開いていたことも火がついてたこともないんだけど。

その上にこのご時世。とどまる事を知らない嫌な想像。



それが最近酷くなって、日常生活に害が出始めたので昨日地元にフラッと行って昔お世話になっていた病院に足を運んで来ました。

とても大きな先生で、ゆっくりと話を聞いた後



柴さんは芸術家なんだからその想像力は決して悪くない。治すのが正解とは言い切れないです。

豊かな想像力というのは誰しもが持てるものではないのだから。

世の中には綺麗な物を見た時に、涙を流す程感動する事ができない人もいるんですよ。

ただ、せっかくなら沢山美しい物や優しい物を見てせっかくの想像力をそちらに使ってあげて下さいね。



と、穏やかに話してくれました。


帰り道に見た空がとても綺麗で、それに感動できる事に感謝していたら心のもやがふっと晴れていきました。

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確かに、私の想像の中の怖い事はどこかで見た恐ろしい風景で(父親がパニック映画好きだったのも原因としてあると思うから今度文句を言おう。そうしよう。)それが記憶の中に蓄積して行ってるんだろうな。



生きていて、楽しい景色ばかり見れるわけではない。

でもなるたけ、明るい気持ちになれるものにたくさん触れて行こうと思った昨日でした。


生かすも殺すも自分次第。

この能力をなるたけ穏やかな方に生かしていきたいですね。


私は元気です。


それでは!