干物女の未来

 3月も気がつけば2週目。早い。すっかりサボりぐせがついてしまった、どうも藤岡です。

 いつもお世話になっております大家さんちの裏庭にある梅の木が満開です。メジロが飛んできては忙しなく蜜をつついて枝から枝へ。自分は喫煙者ではないですが、そんな風景を眺めながら吸うタバコはうまいんだろうなあ、と毎朝働かない頭で想像します。

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 3月に入った途端に気温が一段階上がって、冬眠から覚めたように少し目覚めが良くなった気がします。自宅から職場までのルートが3パターンあって、交通費が高くなるほど早く着くという、文字通り早起きはいくらか得という日々を送っておりまして、秋終わる頃までは一番遠回りで最安のルートで通えていたのですが、ちょっと寒くなると寒さを言い訳に布団から出るのが遅くなり、どんどん高額ルートでしか行けない日が増え、今やもう毎日金で時間を買ってます。春風よ、介護ベッドのように、起こしてたもれ(字余り)

 介護ベッドで思い出したけど?、大友克洋の「老人Z」という映画がありまして、少子高齢化が進みすぎて医療・介護の人手が追いつかず、フルオートの介護ベッドが開発されたというストーリーなのですが、そのベッドが本当に夢のようなんですよね。

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 ご飯も出てくるし、なんなら咀嚼も手伝ってくれるし、着替え、風呂、歯磨き、トイレ、全て寝ているだけでこのベッドがやってくれるという。ああ、今日お風呂めんどくさいな・・という日、このベッドを夢見て、そっと目を閉じ床につきます。とまあ、お気づきかと思いますが、これがなつゆです。これぞ・なつゆ。ザ・なつゆ。かなり早い段階で脳みそがポヤポヤしてくるじゃないかなと自負しております。

 実にだらしない私なので、なんでこんなのと結婚したんかい?と夫に聞いたら「嫁が自分よりだらしなくてよかったよ。」という答えが返ってきて、世の中物好きもいるもんだなと感心したのですが、洗い物やだなと薄目でしばらく見ているといつのまにか綺麗になっていたり、私が苦手なゴミの曜日をちゃんと把握していたり、タンスには湿気取りと防虫剤を常備していたり、めっちゃ持たれて、たまーに持ちつ?、毎日大変助かっております。いつもありがとうございます。

 コロナ禍になってからSNSでよく見かけるようになったのが、妻が言う夫の愚痴。みんな大変なんだな、と思いつつも「夫」「妻」という言葉に惑わされている人が多くないですか?と思うのです。そもそも夫です〜嫁です〜て言うのって第三者に対してただ関係性を説明しているだけじゃないですか。だから家で二人だけのときは別に夫婦でなくて良いと思うんですよね。

 2月の頭に配信されSNSで反響が大きかった、フィガロジャポンでの俳優の安藤サクラ柄本佑のインタビュー記事。「親友であり、恋人であり、家族である」という2人の関係に、素敵!理想の夫婦!というコメントをたくさん見かけたのですが、大勢の人がそう言うってことは世の中の大半の夫婦がそうでないってことですよね。私はそれに驚きました。

madamefigaro.jp

 私にとって、パートナーがいてよかったな〜と一番に思うことは、生ビールが飲みたい!ってときに一番気軽に誘えるところです。友達だとハードルが高いし、一人でお店に行くのもあれだし、話し相手も欲しいし、そんなときにすぐに連絡できる存在が一人いたらめっちゃ楽じゃないですか。夫婦と言っても、役所に紙出しただけの血の繋がっていない他人だし、人生で一番仲良い人みたいな存在だと思うんです。だから、私も夫のことを親友であり、恋人であり、家族であると思っています。そう考えると、親しき仲にも礼儀あり、夫婦だから何でもやっていいわけではないし、妻だから、夫だから、しなきゃいけないTo Doはない。ということを口実にどちゃくそに甘えているのはわかってますが、みんな肩書きに惑わされて、一人の人間であること忘れてない〜?と思うのです。そういえばいつかの「ミステリと言う勿れ」で「制服を着た人は1人としてカウントされにくい」というセリフがありましたが、それですね。夫、妻いう制服は二人の時はいらんのですよ。

 あ、語弊がないよう補足すると、二人に+お子が入るとこの道理は通じないですよ。お子という第三者が加わりますからね。逆に言うと、お子が寝静まった二人の時間はなんでもいいんじゃないかな〜とか思ったりね。まあ、知らんけどな!

 以上、干物的見解でした。(今日は夕飯の前に風呂に入ったからもう寝るだけだぜ。勝った。?)