TOKYO LOVE STORY

 「カンチー!」ってセリフは聞き覚えありますよね?織田裕二さん主演、90年代を代表するいわゆるトレンディドラマってやつです。全く知らなかったんですが、2020年にリメイクされいて、今再放送が絶賛放送中なのです。

<リメイク版>

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www.fujitv.co.jp

<本家>

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 サブスク社会での教訓は、アニメはすぐにタイトル追加されるんですが、なんならリアルタイムで追っかけ配信してくれるんですが、ドラマはテレビ局の有料配信でないとなかなか見れない、というのが常なので、見たいドラマはなるべく地上波放送を録画して見逃さないように心がけています。日々こういうことに労力を費やしております。

 リメイク版のキャストにつられて見ているだけで、恥かしながら本家をちゃんと見ぬままなのですが、90年代と一番違うところは、なんと言っても携帯電話(スマホ)の普及です。スマホですぐに連絡取れるし、スマホ見てすぐに浮気発覚するし、良いことも悪いことも展開のスピードが違いますね。ドラマあるあるのこんな偶然あるわけないやん演出も、スマホがいい仕事しているので、おそらく本家よりもより現実味を帯びているのではという勝手な推測しながら見てます。ま、言うてもドラマですけどね。

 たまたま前に「29歳のクリスマス」という同じく90年代のドラマを見たんですが、ギバちゃんが家電で、松下由樹の働く職場へ電話して、「あ、俺だけど、(中略)一緒に暮らさないか?」って告白してましたね。電話の仕方とタイミングに笑っちゃうくらいですが、ほんの30年前の男女の恋愛はこんなだったんかな?とも思いました。父ちゃん母ちゃんが出会って恋して結婚して自分が生まれたのが、本当に奇跡みたいだよね〜。

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 先日、関ジャニの音楽番組のデビュー曲特集の回に、きのこ帝国の佐藤千亜妃さんが出演されていたんですが、きのこ帝国の「東京」という曲を紹介していました。「東京」というタイトルの曲なんて山ほどあるのに、なんで作ろうと思ったのか、という質問に、「東京=大都会とか憧れみたいな曲が多い気がしていたので、住んでいる自分が感じているもっと身近な東京を曲にしてみたかった。」と答えていて、あ〜なるほどね〜、たしかにね〜、と妙に腑に落ちてしまいました。

 高校生までの自分は、テレビの中でしか見ていなかった「東京」の街。上京当初は周りの話し声がウソみたいな、まだ自分はテレビの前にいて画面を見ているような、違和感がなかなか拭えずに戸惑いました。同郷から千葉に引っ越した友達も「ほんまに思うとること腹から言うとるんか?(=本心で思っていることを話しているのか?)って思うよな!」と共感してくれました。しかし、蓋を開けてみると、大学で出会ったのは都外出身者ばかりで、みんな大都会の顔して歩いているけど、もともとは自分と同じように集まってきた人たちなんだな〜、と思ったら、なんだか可愛く見えてきて、少しずつ東京の街に寄り添えるようになりました。

 ちなみに、実家が表参道というだいぶパンチ力の高い知り合いがいますが、ど田舎出身の自分とそれほど大きくは違わないな、とも思いました。

 高校生のときに進路指導室でぱっと手にとった学校案内を見て、ここに行こうと即決した自分が思い描いていた東京がどんなだったか、もうさっぱり忘れてしまったけど、みんなそれぞれの憧れ持ち寄って、それに近づけるよう自分なりの東京を作りながら生活していることでしょう。

 さらに余談ですが、暇つぶしに調べた手相占いで、自分には故郷を離れたほうが成功する人間の線がありました。たしかにな、今までを思い返して、これまた納得でした。

 

BGM: 大都会 - クリスタルキング

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