創造は自由だよ

 どうも。このブログを見て「あ、木曜日か」ってなってたら嬉しいです、藤岡です。

 今期のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」が名作すぎて、毎週楽しみに観ております。タイトルの通り、松たか子さん演じる大豆田とわ子と三人の元夫の話なんですが、脚本、演出、キャスト、映像、衣装、美術、音楽、何もかもが最高。何より毎回出てくる言葉の一つ一つに心打たれまくっています。

 「世間は気にするな、私はすくすく育っている」「みんなとカレーパンが食べられないなら社長になんてなりたくなかった」「やれるかな、たぶん無理、いつもそう思う」「一人でも大丈夫だけど誰かに大事にされたい」「言葉にしたら言葉が気持ちを上書きしちゃう気がして」「めんどくさいっていう気持ちは好きと嫌いのどっちかっていうと、好きのほうにあるんだよ」「みんないろいろある」「海は綺麗に見えてベトベトしてるし」「走ると転ぶよ」「25種類のキノコが入った鍋を食べたんだけど、どのキノコも全部同じ味だった」「片方ひもが抜けたパーカーはどうやって直せばいいの?」「カートに入れっぱなしだった靴をようやく買った」などなどなど、挙げ出したらキリがない。痒いところに手が届く感覚というか、全国放送でよくぞ言ってくれた!という気持ちです。

 ちなみに脚本は、数年前に「唐揚げにレモンを絞るか否か」騒動を巻き起こしたドラマ「カルテット」の坂元裕二さんです。

 ドラマや小説、アニメ、映画、美術音楽写真然り、何においても、つくられた作品の中に、つくった人が見えるものこそ良いものだと信じてます。

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 昨年末で自分が所属していたバンドの活動がひとつ終わってしまったのですが、それからずっとこれからの自分は何をしていこうかなと考えています。自分の次を期待してくれている人たちが少しでもいることは本当ありがたいですし、「〇〇やってみようかなあ」とつぶやく自分に「いいじゃん!見てみたい!」と返ってくる言葉はこの上なく嬉しい。しかしその反対側で、一度何かをつくり始めてしまった人はこれからもつくり続けなければいけないんだろうか、と考える自分もいました。

 最近ようやくサブスク解禁された「映像研には手を出すな!」というアニメがあるんですが、これがまた名作でして、何かをつくっている人にはぜひ観ていただきたい。高校生3人がアニメーションをつくっていく話なんですが、それぞれのこだわりだったり、熱意がぶつかって、良いものとは何か、どうやってたくさんの人に見てもらうのか、を試行錯誤していくのです。好きすぎて、リアルタイムでも見て、録画も何度も見て、さらにサブスクでも見ているのですが、毎話見ては号泣しているんです。回数を重ねるたびに涙の量が増えている気がする。そのときに、やっぱり自分はつくる側でいたいんだなあ、と思いました。

 あ、補足すると、まめ夫のナレーションも、映像研の主人公の声優も伊藤沙莉さんです。本当、良い声、良い演技。

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TVアニメ『映像研には手を出すな!』公式サイト

 ちなみに、もうひとつ言うと、今期のアニメ「ゴジラ シンギュラポイント」も素晴らしいので観て欲しいっす。

 あー、ここでまた「やれるかな、たぶん無理、いつもそう思う」が響いてくる。

 以前友人とご飯を食べたときに、あまりにも美味しい魚介だったので、産地や鮮度のことなど思うことを話したら「いつもそんなに考えながら食べてんの?美味しいだけでいいじゃない、考えすぎだよ。」と言われたことを思い出しました。

 考える前にやるべきことはあるね。何かできたらお知らせしますので、見てもらえると嬉しいです。(いつになるかわからないけど)続報を待て!