勉強コンプレックス!!

こんばんは。水曜日のしばです。

突然ですがみなさん、勉強ってしてますか?

私は子供の頃から勉強がすこぶる苦手で、座学はいつもギリギリの状態で生きてきました。みんなが出来る事がどうも上手くできない。

大人になり、音楽にどっぷりの生活をしていて新たにぶつかった壁。それがDTMでした。

(DTMとはデスクトップミュージックの略。パソコンと電子楽器をMIDIなどで接続して演奏、録音する音楽制作行為の総称。らしいです。)

機械音痴の私にとっては何をどうしたってちんぷんかんぷんで、説明を読んでみてもまるでアラビア語を眺めているような感覚に陥る。

昔、苦手な数学の参考書を見ている時みたいな気持ち。そして何故かノートパソコンを真っ二つにしてしまいたい衝動に駆られる。で挫折する。の繰り返し。

なので、物凄いコンプレックスを抱いていましたし、本音を言ってしまうと「本職のバイオリンだって本当に満足いくようには演奏できていないのに、これを覚えるくらいなら1小節でも素敵に弾けるようになりたい」と思っていました。ん?思っています。

人と話をすると「時代はどんどん進むんだしDTMもできないんじゃ置いていかれる。」みたいな感じで進んでいくし、あーもう、自分超ポンコツじゃん。。全然勉強できてないじゃん。サボリ魔じゃん。時代錯誤も甚だしいわー。

と思ってて。。

先週中学生のバイオリンの生徒と(バイオリン、教えています)話していて、勉強の話になりました。

「先生ずっと勉強苦手なんだよねぇー。昔から空気の匂いを感じたり、花を見に行ったり、感覚を養うのは得意なんだけどさ。。」なんて言っててふと気付く。

ん?

私、音楽家じゃん。

感性を養うのって私にとって勉強じゃん。

そうなんです。

学生時代は座学の勉強(特に暗記が壊滅的)。

大人になってからはPCを使っての音楽制作。

これが苦手な私にとって、「勉強」というものに対してはコンプレックスしかなかったけど、景色を音に落とし込む事とか、本や映画、リアルな対人関係から感じる感情の色。その一つ一つがしっかりと音楽に対しての勉強でもあるという事がすっぽり抜けていました。

私は演奏やアレンジする時、まず歌詞を読む。

そして音を聴いて頭の中で想像をする。

景色や温度、色や匂い。寂しさや厳しさ、温かみや広がり、包み込むのか突き放すか。なんて事を考える。

そして、音や歌詞との対話。他楽器へのアプローチ。

コードもパッとわからないのでその都度ググったりして。

イメージが湧いてきたら聴いてくれる人を思い浮かべる。初めてのサポート現場だったら実際にライブに行ったり、なければYouTubeで客席が映ってる映像で音楽とそれを包む空気を受け取る。

想像する。

何が欲しい?バイオリンで何ができる?バイオリンじゃないかも?他に何ができる??

頭をいっぱいにして、譜面に落とし込む。

勉強、しとるやん。

まぁ、それでオールオッケーじゃ無いし、作ってもボツだったり、世界観が丸ごと勘違いだったりもするし、昨日は良いと思ったけど今日になったら全然好きじゃなかったり、作ったはいいけど弾けなかったり(笑)色々あるさ。

しかも、その勉強ができた所で相変わらず暗記は出来ないしDTMだって出来るようになったわけではないんだけどさ、全て自己肯定の為の逃げなのかもしれないけどさ。

ただ

勉強が苦手

というコンプレックスからは解放してあげても良いかなー。なんて思いました。

コンプレックスってあればあるだけイライラしたり余裕なくなっちゃったり言い訳したりして何かと弊害も多いしね。

勉強、好きかも。

くらいで置いておこう。

言葉って面白いですね。

ちょっとした事で違う景色が見えてくる。

いつか、DTM超楽しいー!最高ー!とか言ってるかもしれないしね。

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そろそろ終わりの椿とともに。

バイバーイ!